Jevを使ってみようと調べると、チャット画面よりもAPIやSDKの説明が目に入ります。
それには理由があります。TypeSafe AIのJevは、返事の文章を作るのではなく、用意した候補から選ぶ判断をソフトウェアに渡すモデルです。
まず触るならブラウザのPlayground。自作ツールに組み込むならPython SDK、という順で進めると迷いにくくなります。
確認日:2026年9月20日。公式資料を基にした導入ガイドです。ログイン後の画面操作、有料APIの実行、日本語の精度測定は行っていません。画面や利用条件は変更される場合があります。当サイトは広告を利用しています。
Jevは何をインストールするの?
公式が案内している始め方は、ブラウザから試す方法と、TypeSafeのAPIを呼び出す方法です。
Pythonでインストールするのは接続用のSDK(プログラムからサービスを使うためのライブラリ)であり、Jev本体をPCにダウンロードする手順ではありません。
| やりたいこと | 選ぶ方法 | 手元の準備 |
|---|---|---|
| どんな答えが返るか試したい | Playground | ブラウザと利用可能なアカウント |
| 分類を自分のツールに組み込みたい | Python SDK | Python 3.10以上とAPIキー |
| 自由な会話や記事生成をしたい | 文章生成モデルを選ぶ | Jevとは用途が異なる |
導入方法の根拠は公式Quick startとPython SDKの案内です。
1.公式サイトで利用できる状態か確認する
TypeSafe AI公式サイトからアクセスします。
2026年9月15日の発表では早期アクセスとして公開され、確認時点では公式サイトに「Join Waitlist」の案内があります。登録すれば全員がすぐ使える、とは考えないほうがよさそうです。
待機登録が表示される場合は公式の案内に従い、利用可能になってから次へ進みます。
すでにアクセス権がある場合は、公式サイトからコンソールへ進んでください。Jevに似た名前の解説サイトもあるため、APIキーの作成先はconsole.typesafe.aiであることを確認します。
参考:TypeSafeのJev発表記事。
2.ブラウザのPlaygroundで小さく試す
公式Playgroundを開き、ログインします。
公式ガイドに沿って、判断対象の文章をstateに、聞きたいことを質問として設定します。stateは「判断材料」と考えると分かりやすいです。
- stateに架空の短い文章を入れる。
- 質問の種類をNoulにする。
- 何を判定するかをinstructionsに書く。
- 実行後、yesの確率として返る数値を確認する。
練習用のstateは「会議の開始時刻を教えてください。今日中の返信は不要です。」。
instructionsは「この文章は今日中の返信を明示的に求めていますか?」にします。これは操作を理解するための自作例で、実行結果や正答率を示すものではありません。
社内メールや顧客情報を最初のテストに使う必要はありません。まずは自分で作った、正解を判断しやすい文章にします。
3.Pythonの作業環境を用意する
ブラウザで試すだけなら、ここから先は不要です。
プログラムに組み込む場合は、Python 3.10以上を用意します。未導入ならPython公式サイトからOSに合うものを選びます。
WindowsではPowerShellを開き、次を実行します。新しい作業フォルダ名なので、同名フォルダがある場合は別名にしてください。
py --version
mkdir jev-first-test
cd jev-first-test
py -m venv .venv
.\.venv\Scripts\python.exe -m pip install typesafe-sdk
仮想環境内のPythonを直接指定しているため、Activate.ps1の実行やPowerShellの実行ポリシー変更は必要ありません。
macOSやLinuxでは、同じ準備を次のように行います。
python3 --version
mkdir jev-first-test
cd jev-first-test
python3 -m venv .venv
.venv/bin/python -m pip install typesafe-sdk
4.APIキーをコードに書かずに設定する
利用可能なアカウントで公式のAPIキー画面を開き、案内に従ってキーを作成します。
キーはパスワードと同様に扱い、ブログ、スクリーンショット、公開リポジトリには載せません。
次のPythonサンプルでは、実行時にキーを非表示で入力し、そのプロセス内の環境変数TYPESAFE_API_KEYへ設定します。
通常のターミナルで実行してください。非表示入力を利用できないという警告が出る環境では、入力を中止します。
5.最初の1回をPythonで呼び出す
作業フォルダにfirst_jev.pyをテキストエディタで作り、次を保存します。
コードは公式SDKの書式に合わせた自作例です。APIの実行確認はしていません。実行すると文章がTypeSafeへ送られ、契約条件に応じて利用料が発生します。
import os
from getpass import getpass
from typesafe_sdk import Noul, TypeSafeClient
os.environ["TYPESAFE_API_KEY"] = getpass("TypeSafe API key: ")
with TypeSafeClient() as client:
response = client.system_one(
state="会議の開始時刻を教えてください。今日中の返信は不要です。",
questions={
"reply_today": Noul(
instructions="この文章は今日中の返信を明示的に求めていますか?"
)
},
)
print("yesの確率:", response.answers["reply_today"].noul)
Windowsでは次のコマンドで実行します。
.\.venv\Scripts\python.exe first_jev.py
macOSやLinuxでは.venv/bin/python first_jev.pyです。
返る値は0〜1の確率であり、説明文ではありません。具体的な出力値は固定せず、実際の結果を確認してください。
料金と、動かないときの確認先
確認時点の公式モデル一覧では、入力100万トークン当たり0.042米ドル、出力トークンは無料と案内されています。
リクエスト1回の固定料金ではありません。stateに加えて質問も入力に含まれるため、繰り返し回数と入力サイズで費用が変わります。無料枠や請求条件は自分のコンソールで確認してください。
| 止まった場所 | まず確かめること |
|---|---|
| Playgroundに入れない | ログイン先と早期アクセスの利用可否。SDKの再インストールでは解決しない |
| pyが見つからない | Pythonの導入状況。インストール後はターミナルを開き直す |
| typesafe_sdkが見つからない | インストールと実行で同じ仮想環境のPythonを使っているか |
| 認証や権限のエラー | キーの有効性とアカウントの利用権限。キー自体は共有しない |
| 429のエラー | 呼び出し過多や利用上限。連打せず待機し、公式の制限を確認する |
接続できた後は、質問の作り方で使い勝手が変わります。
Jevの使い方:Choice、Score、Noulを使い分ける実践例で、返ってきた値の読み方と安全な試し方を確認できます。